
【解説】ミニベロロードとは?特徴からおすすめモデルやメーカーまで紹介
ミニベロにスポーツバイクのエッセンスを備えた自転車がミニベロロードです。
この記事ではミニベロロードやスポーツタイプのミニベロについて、特徴や選び方、ロードバイクとの比較などを紹介しています。
おすすめのミニベロロードも掲載しているので、特にカジュアルにスポーツバイクを楽しみたい方必見です。
目次
ミニベロロードとはドロップハンドルを採用したミニベロのこと
ミニベロロードバイクは、一般的にロードバイクのように下向きに垂れ下がったドロップハンドルを採用しているスポーツタイプのミニベロを指します。
見た目やサイズはミニベロらしくコンパクトでカジュアルですが、乗車姿勢や走り心地はロードバイクに近いです。
スペックによってはミニベロでは苦手な距離を走ったり、軽快な走り心地を楽しめむこともできます。
スポーツタイプのミニベロの特徴
ミニベロロードの他にも、ホイールサイズが20インチ以下の小径自転車にクロスバイクやマウンテンバイクなどのスポーツバイク用のパーツや性能を搭載した自転車は多数販売されています。
車輪が小さく小回りが利くミニベロは、もともとストップアンドゴーが多い都心部での走行が得意です。
そこにスポーツバイクの走行性能が加わることで、通勤や普段使いだけでなく50km程度のサイクリングや速さを楽しむ走り方ができるなど、活用の幅が広がります。
見た目がおしゃれでよく走る自転車を求める方や、ロードバイクやクロスバイクのようなスポーティさよりも気軽に乗りたい方におすすめです。
ロードバイクと比較!ミニベロロードの特徴を解説
ミニベロロードの特徴や利点をロードバイクと比較することで深堀りしていきます。
ミニベロロードの魅力
ミニベロロードの魅力は、カジュアルな見た目ながら構成しているパーツが本格的なところです。
スポーツタイプのミニベロは、ロードバイクやクロスバイクに使われているブレーキや変速パーツなどがそのまま採用されています。
ミニベロでも50㎞、100km走りたい方や、一昔前はそれに向けてカスタムしまくるマニアにも人気がありました。
ポイント
- 本格スポーツバイクのコンポーネントを採用しながら見た目に大げさすぎない
- 車輪がコンパクトで取り回ししやすい
- 駐輪時や幅の狭い道の走行でも活躍
ミニベロロードの弱点
一方で、ミニベロロードは車輪が小さいためスポーツバイクやママチャリと比べると漕ぐのを止めてから進む距離が短いです。
例えばスペックの条件が同じロードバイクとミニベロが同じ速度で走って同時に漕ぐのをやめた場合、ミニベロの方が早く減速してしまうので進む距離が短くなります。
そのため同じ道を走っても、ミニベロの方がよりしっかり漕がないと同じ速度を維持出来ない感覚になったり、長く速く走ろうとするとよりエネルギーが必要になりやすいです。
スポーツタイプのほうがそうでないミニベロよりよく走るとはいえ、スピードや距離を求めるならロードバイクのほうがより快適ではあります。
ミニベロロードはこんな人におすすめ
- カジュアルに乗れるスポーツタイプの自転車がほしい
- ロードバイクより気軽に購入したり使いたい
- 都心部の細く入り組んだ道を散策したい
- たまには遠くまでサイクリングに出たい
ミニベロロード選びのポイント|予算・コンポ・デザイン
ミニベロロード選びで注目してほしいところと、選ぶ際の基準を紹介します。
予算の目安を決める
ミニベロロードの値段帯は5万円~20万円ほどです。
使われているフレームやコンポーネント、タイヤなどのグレードによって値段が左右されます。
スポーツバイクに近い走行性能を備えたり、スポーツバイクの中でもハイグレードなものが採用されたりするほど価格は上がりやすいです。
もちろん走り心地は良くなるので、用途や予算と相談して選ぶことをおすすめします。
使い方に合うコンポーネントを選ぶ
街乗りメインで使いたいか、フィットネスや50㎞程度のサイクリングメインで使いたいかによって、おすすめのコンポーネント(ギア、ブレーキなど)が異なります。
主な用途に合わせたグレードのコンポーネントを選ぶことで、使いやすさや満足度を高めましょう。
ここでは、多くのメーカーで採用されている国内自転車パーツブランド「SHIMANO(シマノ)」のコンポーネントから紹介します。
- 街乗り、買い物などがメインのミニベロロード向けコンポーネント
街乗りなど普段使いがメインのミニベロロードには、TOURNEY、ALTUS、ACERAなどが採用されているモデルがおすすめです。
主にクロスバイクに多く使われるグレードで、カジュアルに使うのにちょうどいいスペックと価格帯になります。
- サイクリングメインのミニベロロード向けコンポーネント
主にサイクリングやフィットネス目的で使いたい場合は、ロードバイク用のコンポーネントであるCLARIS、SORA、TIAGRAなどが採用されているモデルがおすすめです。
走るときの負担が軽くなったり、より走る楽しさを味わえるコンポーネントです。
フレーム形状などから好みのデザインを選ぶ
ミニベロロードはなんと言っても見た目のおしゃれさが魅力の1つです。
愛着を持って長く使い続けるためにも、ビジュアルが好みの1台を探してみてください。
特徴がでやすいのがカラーやフレームの形です。
フレームの形による乗り心地の差はほとんどありませんが、ここでは選ぶ際の参考になるようにメジャーなフレーム形状と特徴を紹介します。
- ダイヤモンドフレーム
- 昔からあるスポーツバイクのフレーム形状を小径車用にアレンジした形状
- ミニベロロードに多く用いられ、少ない素材で強度のある構造を作り出せる
- 他のスポーツバイクと同様に素材の違いで乗り味に違いが出る
FUJI
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GIANT
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---|---|---|
素材 | クロモリ | アルミ |
特徴 | 重量は重くなるがフレームがしなり乗り心地が良くなる | 重量は軽くなるが、しなりにくく硬い乗り味。タイヤを太くして快適性を向上させるモデルが多い |
-
ミキストフレーム
- フレームが下がっているため乗り降りしやすい
- 小柄な女性向けのモデルに多く採用される
- メーカーのオリジナル形状
- メーカー独自の研究開発によりたどり着いたフレーム形状
- メーカーそれぞれの自転車に対する考え方や設計思想が表れている
ドロップハンドルとフラットバーハンドル
フラットバーハンドルは握るポジションが1箇所なため長時間走ると腕や上半身が疲れやすい点がありますが、慣れ親しんだ乗車姿勢がとれるため扱いやすいです。
一方ドロップハンドルは複数の個所を持てるため腕や上半身の疲労を分散しやすいですが、前傾姿勢になるため上半身を腕や体幹で支えなければならず、のんびり漕ぐにはキツく感じやすいです。
見た目の好みも大事ですが、ゆったり走りたいかスピードを出して走りたいかによって選ぶことも検討してみてください。
ミニベロロードを手掛ける有名メーカー(ブランド)4選
Tern(ターン)

多様なミニベロを販売しており、特にエアロロードバイクに近いスペックを持つSURGEシリーズが人気です。
上位グレードではかなり高額なモデルもあるので、本格的なロードレーサーにも引けを取らないラインナップもあります。
GIANT(ジャイアント)

軽量ミニベロの代名詞IDIOMシリーズが人気です。
10kgを切る車体重量と際立って細いタイヤが特徴的で、ハンドル部分だけが畳める機構があるため収納にも便利なモデルです。
GIOS(ジオス)

クロスバイクやロードバイク同様、昔から変わらぬスタイルでミニベロを作り続けているブランドです。
見た目にもパイプが細いシルエットが印象的なクロモリ素材のモデルを多く販売しています。
FUJI(フジ)
【ドロップハンドル】人気メーカーのおすすめミニベロロード3選
【フラットハンドル】人気メーカーのおすすめスポーツミニベロ3選
【おしゃれ】こだわりが光るスポーツミニベロ2選
まとめ|ミニベロロードやスポーツミニベロならではの良さを楽しもう
ホームセンターなどで売っているミニベロは、ママチャリなど一般車用だったりコンパクトにするためだけの設計だったりして、なかなか進まない、安定感がないと感じるものもあります。
一方スポーツバイクブランドのミニベロは車輪が小さいことの弱点をカバーするスペックや、安定感の為の設計がなされています。
安心して乗れることはもちろん、走る楽しさや軽快さを感じられることがスポーツミニベロの魅力です。
お客様の中には、クロスバイクやロードバイクとも違った特徴があるミニベロにハマってしまう方もいます。
ミニベロごとの特性もあるので、信頼できるショップと相談して自分にあった1台をぜひ探してみてください!
ミニベロロードについてのQ&A
- スポーツタイプのミニベロで長距離ライドは可能?
- 体力次第では可能ですが、車輪の慣性で進む力が弱いので、同じ速度をずっと維持するという走り方はロードバイクと比べると苦手です。
- ドロップハンドルとフラットバーハンドルどっちを選ぶべき?
- フラットバーハンドルは長時間走ると疲れやすい一方、慣れ親しんだ乗車姿勢がとれるため扱いやすい特徴があります。ドロップハンドルは複数の個所を持てるため腕や上半身の疲労を分散しやすいですが、前傾姿勢になるためのんびり漕ぐにはキツく感じやすいです。見た目の好みた、ゆったり走りたいかスピードを出して走りたいかによって選ぶことも検討してみてください。
- スポーツタイプのミニベロと折り畳み自転車、どちらを買うべき?
- 折りたたみ自転車はフレームに折りたたみ構造があることが多く、高額になったり重量が重くなったりします。そのため同じ価格帯のミニベロと折りたたみ自転車があった場合、折りたたみ自転車のほうが自転車としての性能は低く、同じようには走れません。車輪の小ささなどの特性は同じなので、旅行に持っていく、自宅保管時にコンパクトにしたいなど、年に1回でも折り畳み機能を使う機会がある場合は折りたたみ自転車を検討するのもよさそうです。