自転車用ライトおすすめ13選|専門店が選ぶ明るさやコスパの最強モデルをご紹介
自転車用ライトは、走行時に装着必須の自転車アクセサリです。フロントライト用やテールライト用に加え明るさや機能が多数展開されていて、初めてだとどれが良いのかわかりづらく迷うことも多いです。
特にロードバイクやクロスバイクに使えるライトは街乗り、スポーツライドなど様々な用途にあわせてラインナップされているため、自分にあうかを踏まえて選ぶ必要があります。
この記事ではスポーツバイク専門店スタッフが選び方のポイントや種類について解説しました。
初めてのライトにおすすめなコスパ最強モデルや本格ライドに使えるおすすめモデルまで、自転車用ライトおすすめ13選もご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
目次
自転車のライト装着は法令で決められている
フロントライトは装着必須
フロントライトは進行方向を照らすためハンドル周辺、フォーク、ヘルメットなどに取り付けるライトです。道路交通法第52条で夜間走行時は装着必須と定められています。
テールライトは反射板があれば不要
テールライトはサドル下やシートステー(フレーム)、サドルバッグやバックパックにつけるライトです。必須ではありませんが、反射板もしくはテールライトどちらかの装着が義務付けられています。
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テールライトは後方から来た車両などに自分の位置を知らせる役割があり、夜間だけでなく日中でも事故防止にも有効です。
- 専門店スタッフが選ぶおすすめ自転車用ライト13選
明るさの単位は「ルーメン(lm)」を基準に見よう
明るさの単位は様々ありますが、自転車用ライトではルーメンを確認するとよいでしょう。
ルーメンは光束(ライトが放つ光の総量)を表し、数字が大きくなるほど多くの光を出せるライトです。
もし記載がある場合はカンデラも参考にするとよいでしょう。
カンデラは光度(ライトが放つ光のなかでもっとも明るい場所の光の強さ)です。
同じ光束でも照らす範囲が広いとそのぶん光度が下がるため、範囲の検討に役立ちます。
例:同じルーメンのライトの場合
- 「明るさはほどほどで広い範囲を照らしたい」→カンデラが低いものを選ぶ
- 「照らす範囲は狭くてよいので特定のエリアを明るく照らしたい」→カンデラが高いものを選ぶ
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明るさの単位には、照らされた場所の明るさを表す「ルクス」もあります。
ただしルーメンやカルデラと違い照らされた場所で計測するため、場所までの距離によって変化してしまい参考とはしにくい数値です。
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必要な明るさは走行状況によって変わる
路面や周囲の状況により、適切な明るさは異なります。詳しく見ていきましょう。
フロントライトの明るさ目安
自転車の前方を照らすフロントライトは前方10m先の障害物を確認できる明るさが必要です。
- 街灯の明るい市街地のみ、夜はあまり走らない
⇒300ルーメン - 街灯があまりない道、夜の走行時間は30分程度
⇒500ルーメン - 街灯がない道を走る、夜の走行時間は1時間以上
⇒800ルーメン
テールライトの明るさ目安
最低限の明るさは地方自治体ごとに条例で定められています。一般的には「100m後方から位置を確認できるもの」という基準が多く、それを満たす明るさが必要です。
- 最低限の明るさ
⇒15ルーメン前後 - 視界が悪いまたは自転車の位置が周囲から認識されづらい場所を走行する
⇒15〜30ルーメン - 事故防止にテールライトを日中でも使用したい
⇒30ルーメン以上
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バッテリータイプは充電式と電池式の2種類
自転車用ライトのバッテリータイプは大きく充電式と電池式の2種類です。それぞれの特徴を踏まえて用途やお好みで選びましょう。
繰り返し使える充電式(USB充電/ソーラー充電)
充電式は電池の入れ替えがなく、繰り返し使えて便利です。充電式にはUSB充電とソーラー充電の2タイプありますが、全く製品の傾向が異なるため使用用途にあうものを選ぶ必要があります。
- USB充電とソーラー充電の特徴
USB充電 | ソーラー充電 | |
---|---|---|
仕組み | USB電源から充電 | 太陽光パネルなどに光を当てて充電 |
特徴 | ・USB電源さえ確保できれば半永久的に使える ・大容量のバッテリーを搭載できるため、 300ルーメンを超えるライトはほとんどこのタイプ |
・手動での充電も電池交換も不要で便利 ・出力は低めなので、明るさは補助灯程度に限定される |
おすすめ | あらゆるユーザーにおすすめできる主流の方式 | 充電の手間を減らしたい方 |
充電の手間がない電池式(乾電池/ボタン電池)
名の通り電池を使うライトで世界中で広く出回っています。USB電源を確保できない場所で使う方に最適です。光の出力はUSB充電式よりも低いものの連続稼働時間が長いのがメリットといえます。
電池式の種類は乾電池もしくはボタン電池の2つです。それぞれメリットとデメリットがありますので踏まえて選んでください。
- 乾電池とボタン電池の特徴
乾電池 | ボタン電池 | |
---|---|---|
メリット | 容量が多く、比較的明るさに優れる | サイズが小さく、ライト自体のサイズも小さく薄い |
デメリット | サイズが大きいためライトも大振りの傾向 | 乾電池に比べると出力は弱い |
おすすめ | 街灯が少ないまたは夜道などを走る方 | ライトをコンパクトに収めたい方 |
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ママチャリなどで採用される「ダイナモタイプ」(タイヤの回転で発電)もありますが、スポーツバイクでは専用のハブが必要となるほか、走る力の一部を発電に費やしてしまうため少数派にとどまり、ロードバイクに至ってはほとんど見られません。
- 専門店スタッフが選ぶおすすめ自転車用ライト13選
自転車用ライトの選び方
自転車用ライトを選ぶ時のポイントをご紹介します。
1.とにかく明るいライトが欲しいなら1,600ルーメン以上をチョイス
基本的には走行状況にあわせた明るさのライトを選ぶのがおすすめですが、ひときわ明るいライトが欲しい場合は1,600ルーメンを超える程度のものをおすすめします。
注意点として、市販されている自転車用ライトには6,000ルーメンなど圧倒的な出力をもつ商品もありますが、これは広範囲に光源のない山の中などを想定しているため公道での使用は推奨されていません。
公道では1600ルーメンもあればかなり明るく見渡せるので目安にしてみてください。
2.電池持ち最強のライトが欲しいなら最大出力が高いものを選ぶ
長時間使いたい方や電池持ちが気になる方は、できる限り最大出力(ルーメン)が高いライトを選びましょう。
特に800ルーメン以上のものであれば必然的に大容量のバッテリーを搭載し、基本機能として明るさ調整を備えています。使用の際に必要最低限の明るさにすることで長時間使うことが可能です。
3.長時間利用にはバッテリーが取り外せるタイプがおすすめ
ツーリングなど長距離を走行する場合はバッテリーが取り外せる(切り離せる)タイプがぴったりです。
ライトのほかに充電した予備バッテリーを持ち歩くことで、入れ替えて長時間使うことができます。
4.便利な機能性をチェック
自転車用ライトには防塵や自動調光など便利な付加機能があります。お好みにあわせてチェックしてみましょう。
自転車用ライトの機能
- 防塵防滴(防水)
ホコリや砂のほか雨にも強く、通勤通学の急な雨やオフロードでの使用に向いています。 - 自動調光
周囲の環境に合わせて明るさが調整されるため便利です。 - Bluetooth
サイクルコンピュータなどから操作でき、制御しやすいです。 - 急速充電
充電時間が確保できないときや時間をかけたくない方におすすめです。 - 減速感知
後方に向けて自分が減速していることを知らせ、衝突事故を防ぐ役割をします。
5.取り付け方式をチェック|マウントタイプ、バンドタイプ
ライトを車体に取り付ける方式は、専用台座を取り付けるマウントタイプと車体に巻き付けて使えるバンドタイプに大別されます。用途や好みに応じて選びましょう。
▶マウントタイプ|固定力が高い
専用台座を車体に取り付け、そこにライトを装着します。一度台座を取り付けてしまえばライトの着脱は簡単です。
しっかり固定されるため振動などでずれることが少なく、街乗りはもちろん長距離やスピード走行をする場合にも向いています。
▶バンドタイプ|取付が簡単
ライトについているシリコン製やゴム製のバンドを車体に巻き付けて使用します。取り付けが簡単で、手軽に使いたい場合に便利です。装着位置が比較的自由で、ハンドルのほかフォークなどにも取り付けできます。
6.ロードバイクや見栄えをよくしたいなら下付けライトがおすすめ
ハンドルの下側に取り付ける「下付けライト」は上部のスペースが空くため見栄えが良くなる以外に、上部に他アクセサリを取り付けることもできるのがメリットです。ロードバイクなどハンドルのアクセサリ取付スペースが少ない場合やハンドル周りをすっきりしたい方におすすめします。
装着方法はサイクルコンピューターの裏面に専用マウントを使用したりバンドタイプだったりとさまざまです。つけたいアクセサリなどにあわせて購入してください。
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自転車用ライトおすすめメーカー4選
CATEYE(キャットアイ)
日本を代表する自転車用ライトの超定番ブランドです。目的に応じて大小、発光パターン、機能のバリエーション豊かな製品を発売しています。非常に信頼性が高い品質を誇り、国内のサポートも充実していて安心です。
Bontrager(ボントレガー)
ロードバイクやクロスバイクなどを販売する大手スポーツバイクメーカーTREK(トレック)傘下のパーツブランドです。超コンパクトながら高出力なライトから、明るさと持続時間に優れる高性能モデルまで展開しています。サイクルコンピュータから操作できるBluetooth対応モデルがあるのも魅力です。
GENTOS(ジェントス)
自転車用以外にも様々なライトを製造する日本のメーカーです。標準化された国際規格の「ANSI FL1」に則り、ライトの詳細な性能を数値化して記載しているため、求める性能を細かに選べます。
LEZYNE(レザイン)
ドイツ人がアメリカで立ち上げたアクセサリーブランドです。ライトも精緻な仕上がりで、超コンパクトなものから高機能なモデルまで複数を展開しています。高出力なモデルは放熱フィン状の構造を設けたアルミ筐体を採用し、バッテリー容量以外にロングライフ性能も高いです。
フロントライトのおすすめ5選
コスパ最強のフロントライト3選|街乗りや初めてのライトにおすすめ
AMPP130(アンプ130)[HL-EL041RC]
ブランド | CAT-EYE ( キャットアイ ) |
価格 | 3,080円(税込) |
明るさ | 150ルーメン |
バッテリータイプ | 単三乾電池 |
実店舗限定商品です。ワイズロード各店舗にお問い合わせください。
明るさ&電池持ち最強のフロントライト1選
専門店スタッフ一押しのフロントライト|本格派におすすめ
VOLT800 NEO(ボルト800ネオ)[HL-EL475RC]
ブランド | CAT-EYE ( キャットアイ ) |
価格 | 18,700円(税込) |
明るさ | 約800ルーメン |
バッテリータイプ | USB充電 |
実店舗限定商品です。ワイズロード各店舗にお問い合わせください。
テールライトのおすすめ4選
コスパ最強のテールライト2選|街乗りや初めてのライトにおすすめ
スポーツバイク専門店スタッフ一押しのテールライト2選|本格派におすすめ
フロントライト&テールライトセットのおすすめ4選
メーカーがセットで販売しているモデルは、前後を単品でそろえるよりお買い得なことが多いです。またモデルによっては無線通信で前後ライトが連携するなど、特殊な機能が使用可能なケースもあります。
コスパ最強のフロントライト&テールライトセット2選|街乗りや初めてのライトにおすすめ
専門店スタッフ一押しのフロントライト&テールライトセット2選|本格派におすすめ
AMPP900 / ViZ300 SET(アンプ900 / ビズ300セット)[HL-EL089RC/TL-LD810]
ブランド | CAT-EYE ( キャットアイ ) |
価格 | 11,100円(税込) |
明るさ | フロントライト 約900ルーメン/テールライト 最大300ルーメン |
バッテリータイプ | USB充電 |
実店舗限定商品です。ワイズロード各店舗にお問い合わせください。
SYNC CORE / SYNC KINETIC SET(シンクコア / シンク キネティックセット)[HL-NW100RC/TL-NW100K]
ブランド | CAT-EYE ( キャットアイ ) |
価格 | 12,100円(税込) |
明るさ | フロントライト 約500ルーメン/テールライト - |
バッテリータイプ | USB充電 |
実店舗限定商品です。ワイズロード各店舗にお問い合わせください。
日中も点灯する「デイライト」でもっと安全に走る
特に交通量が多い時や見通しの悪い道では、「デイライト」として日中でもライトを点けておくことをおすすめします。
自転車は車道を走行する乗り物の中で最も小さく、意外にも周囲からその存在が把握されていません。これは日中でも共通です。自分が今車道を走っていることを他の車両にいち早く知ってもらうことで、事故を防ぎあなたの生命を守ります。
まとめ
自転車用ライトは周囲を見渡しやすくしたり衝突される危険性を減らしたりと安全に走るために必須のアイテムです。
用途に合わせた明るさ、機能を持ったぴったりのライトを見つけて楽しく走行しましょう。
よくあるQ&A
- 夜間にライトを点滅させて走るのは違法?
- フロントライトについて多くの自治体では点灯で使用しないと条例違反とされます。テールライトについては、他に反射板を装備していない場合は違法となります。反射板と併用するか、点灯モードで使いましょう。