DE ROSAカーボンディスクロードバイク「838」待望の復活!ワイズロードでしか手に入らないオリジナルカラー完成車【元試乗車】
DE ROSA ( デローザ ) ロードバイク 試乗車838 R7100 DI2 RACINGZERO ホワイト 52 ( 適正身長目安175cm前後 )
商品特徴
DE ROSAの64年の歴史の現時点において、フレーム素材や新技術の変遷を時代で語るならば、その歴史の後半といえる近代は、10年周期で大きな変革を遂げてきました。
スチールフレームの熟成からチタンへ着目した1990年。
アルミで世界を制するとともに、新素材へ歩みを進めた2000年。
そしてカーボン素材で本格的な量産に踏み出した2010年で、この時代に誕生したのが同年発表のR848であり、2012年のR838でした。
それぞれの時代に登場した新機軸に対して、DE ROSAは常に慎重な姿勢で臨みましたが、2013年よりカーボンフレームのディスクロード製品化を進め、ブラッシュアップを重ねていました。
そしてその集大成として2022シーズン、ブランドの持つ世界観の伝道師たるモデルを世に放ちました。新生“838”の誕生です。
コンベンショナルなデザインながら、フレームを構成するチューブのボリュウムやカーボンの積層、偏りのない節度あるジオメトリーによって、838は全てのサイクリストに快適な乗り心地を提供します。
ロングライドでも疲れにくいことが特徴のひとつですが、その根幹には64年の歴史が培った遺伝子を内に宿し、紛れもないレーシングフレームとして誕生しました。
ヘッドパーツにはFSAのSRSシステムを採用。
ケーブル類の内装化でクリーンなルックスと空力性を確保しながら、ハンドル周りの調整などメンテナンス性も高めました。
フレームの重量はミドルサイズで約900g。
パフォーマンスと耐久性をバランスさせた結果の軽量性で、32mm幅までのタイヤを装着可能なクリアランスを確保してあります。
新生838は、ライディングスキルを選ばず、全てのサイクリストの期待を裏切ることのないモデルです。
仕様
フレーム重量 | 1000g |
フォーク重量 | 380g |
ヘッドセット サイズ | 1-1/2 / 1-1/2 with SRS System |
B サイズ | Press FIT 86.5x46 |
シートポスト径 | 27.2mm |
タイヤクリアランス | 30c |
スルーアクスルサイズ | Front:12x100mm Rear:12x142mm |
リアディレイラー | RD-R7150 12速 平均重量:302g |
フロントディレイラー | FD-R7150-F 2X12速 平均重量:142g |
カセットスプロケット | CS-R7100 11-34T 平均重量:361g |
デュアルコントローレバー | ST-R7170 L&R 平均重量:423g |
ブレーキキャリパー | BR-R7170 F&R 平均重量:282g(ペア) |
ディスクローター | SM-RT70 F:160mm 平均重量:133g R:140mm 平均重量:121g |
クランクセット | FC-R7100 50-34 170mm 12速専用 平均重量:754g |
チェーン | CN-M7100 12S 116リンク クイックリンク付き 平均重量:252g |
バッテリー | BT-DN300 |
エレクトリックケーブル | EW-SD300 計2本 900mm、1200mm |
チャージングケーブル | EW-EC300 |
ホイール | FULCRUM RACING ZERO COMPETIZONE DB |
■ジオメトリ
デ・ローザとは
スチール、チタン、アルミ、カーボン。それぞれの素材を駆使したフレーム作りを行い、カーボン全盛の現代においても金属フレームに対して真摯な姿勢で取り組む、金属を熟知したむブランド。
イタリアの至宝 UgoDeROSA
創業者のUgoDeROSAがフレーム作りをはじめたのは13歳の頃。むろんカーボンもチタンもアルミも、自転車のフレーム素材としては考えられなかった時代のことで、彼が手にしていた素材といえば、来る日も来る日もスチール。戦後の苦しい時代であったが、自転車が好きだったUgoが、自転車のフレーム作りを生活のために選んだのは運命だったのかもしれない。スポーツ自転車を扱いながら徐々にフレームの溶接を覚えていったUgoは18歳で独立。以後、プロチームのメカニックをしながらフレームを作り続けるうちにその才能が開花。多くのチームや選手から声がかかり、Ugoの周りに人が集まるようになる。そしてエディメルクスなど、数々の大選手の勝利を支える立役者となったのは有名な話で、その裏には勝利のために機材に徹底してこだわる選手に対して、フレーム職人として真正面から向き合い、双方が納得するフレームを作り続けた事実がある。そこから「伝説の職人」とまで呼ばれるようになったわけだが、それは決して大袈裟な表現ではない。そしてその素晴らしい技術や輝かしい実績はイタリアの自転車文化を語る上で外せないことであり、カーボンフレームが全盛となった現代においてもUgoの存在は「特別」なのである。
最新のカーボンフレームに生かされる金属の経験
工業製品はどんなジャンルでも初めの製品が生まれおちた時から進化が始まり、その歩みは止まらない、いや、止まってはいけないことが運命づけられている。自転車のフレームとて工業製品。その進化は大雑把に言えばフレーム素材の変化という形で、今もなお進化中だ。Ugoが最前線で腕をふるっていたころはスチールフレームをはじめとしたチタンやアルミなど、自転車フレームの素材には金属しかなかった。しかし時代はカーボンフレームだ。レース機材の素材として各メーカーが様々なカーボンフレームを送り出す現在、そのDNAにレースのスピリットが刻まれたDEROSAとて、カーボンのフレームを送り出す。それは時代の流れで逆らえないことだとUgoは言う。しかしCusanoMilaninoのDEROSA工房では変わらないこともある。それは金属のフレームをきっちり作っていることに他ならない。一般的に開発のウエイトが「設計」にかかる比率が高いカーボンフレーム製造について、DEROSAのアドバンテージは今も金属フレームを生み出していることにある。金属に対する深遠なる知識と経験があってこそ、最新の素材にも対応して、最新の素材が持つポテンシャルを引き出すことができるからだ。いっけん最新の素材には縁のなさそうな金属の知識や経験。実はこの「職人の魂」ともいえる蓄積されたコンテンツがあるからこそ、このブランドは輝きを失わない。この確固たる軸足がDEROSAの特徴であり強みなのである。
THE NEXT GENERATION
創業以来、常にレースとともに歩んできたDEROSA。Ugoが生み出してきた自転車は、むろんホビーライドでも楽しめるものであったが、彼のフレーム製作に対するこだわりがホビーレーサーにも最高のものを提供し続けてきた。その結果としてDEROSAの自転車は高価なものとなった。時は流れて21世紀になって10余年を経た現代。DEROSAはいま、変わりつつある。世界的にスポーツ自転車への関心が集まるなか、DEROSAも次の世代のユーザーを掘り起こす必要性に迫られたのだ。何よりも自らの次世代のために。そして2010年、エントリーモデルのカーボンフレーム、R848を発表。DEROSAが送り出した30万円を切る完成車に、ビギナーはもちろんベテランサイクリストも驚き、喜びを持って迎えられた。R848はユーザーの裾野を広げたのである。エントリー系モデルの製品開発が決して得意ではなかったDEROSAが、それを出すようになったのもひとつの変化。スポーツ車よりもさらに多くのユーザーをターゲットにしたシティモデルのMilaninoをリリースしたのもひとつの変化。その一方で持てる知識と技術を全て投入したPROTOSの開発や、プロ用機材に対して開発の手を休めないのもDEROSAで、これは一貫して変わらないこと。これらのハンドリングは次代のブランドの方向性を見定めたUgoの3人の息子たちが中心となって行い、DEROSAというブランドは彼らの歩幅で、次の世代に向けてゆっくりと変化を続けている。
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