【専門店が解説スポーツサングラスの選び方とおすすめ10選を紹介

【専門店が解説】
スポーツサングラスの選び方と
おすすめ10選を紹介

みなさんは、自転車に乗る際にサングラスが必要な理由を知っていますか?昼間だけではなく夜間にも必要な理由を知っていますか?
サングラスは、眼球を保護し安全なライドをサポートする重要アイテムです。

ここでは、多種多様なサングラスの中から自転車ライドに向いたサングラスの選び方から着用方法、スタッフが厳選した商品を紹介します。
これを見ればきっとサングラスの重要性がご理解いただけるかと思います。

そもそもなぜサングラスが必要なの?

理由は大きく4つ!

  • 紫外線からの目の保護
  • 飛来物からの目の保護
  • 目の乾きを予防
  • 視界の確保

紫外線からの目の保護

眼球は紫外線吸収フィルターの働きも担っているため、長時間浴びると充血や痛み、疲労感などの症状に繋がる場合があります。日焼けの原因になる「UV-B(B波)」は、眼に受けると結膜(白目部分)や角膜(黒目部分)が炎症を起こすことがあり眼の充血の原因に、また紫外線を眼から吸収すると脳から疲労物質(活性酸素)が大量に分泌され、神経細胞が酸化ストレスを受けることで脳疲労を起こすとも言われています。

飛来物からの目の保護

サングラスは目に見えない紫外線からだけでなく、物理的にも目を守る役割があります。タイヤに巻き上げられた砂埃から路上のゴミ、夏には虫の飛来、さらに車やトラックと並んで走っていると跳ね上げられた小石が飛んで来る事もあり大変危険です。特にロードバイクは前傾姿勢になり路上との距離が近く、巻き上げられたものが目に入りやすいこともあります。前が見えなくなると落車や衝突したりする危険があるため、紫外線のないトンネルや夜間など、昼夜を問わず眼を保護することが大切です。

目の乾きを予防

スポーツサングラスをかけることで、風を遮り目の表面が乾燥するのを防いでくれます。スポーツ自転車は簡単に25km/hほど出すことができ、下り坂なら40km/hかそれ以上のスピードも出る乗り物です。日常生活に比べてより強い風に目が晒されると、目の渇きや痛み、充血、疲労感につながる場合があります。 目が乾燥していると少しの刺激でも目が開けられなくなってしまったり、視界が見にくくなることによって道路の穴や路面の凹凸等を見逃したりと落車や転倒につながるリスクも。日常的に続くとドライアイや視力低下の原因になることもあるので、目の渇き程度と思わず対策しておきましょう。

視界の確保

スポーツサングラスは太陽やその他の環境の状態に合わせて見やすさを確保することも大切な役割です。 太陽光や風、飛来物から視界を確保することで、転倒や衝突などの事故を防止します。サングラスのレンズにはハイコントラスト、調光、偏光、ミラー、度付きなどの様々な性能を備えたものがあるので、走る時間帯や天気、コースによって適したものを選びましょう。

スポーツに特化したサングラスとは?

通常のメガネやファッションサングラスは、浅いカーブのレンズを使用していますが、スポーツに特化したサングラスは深いカーブで顔にフィットし、虫やホコリから目を保護します。

スポーツに特化したサングラスとは

用途に合わせたレンズを選ぶ

サングラスのレンズには、ハイコントラスト、色付き、ミラー、クリア、調光、偏光、度付きなどの様々な性能があります。

ハイコントラストレンズ

色のついたレンズで見え方を調整するため、裸眼よりも視界が明瞭になり、路面の凹凸や信号などを際立たせます。

ハイコントラストレンズ
※見え方のイメージ

色付きレンズ

日中など特定の時間帯や使用条件に特化したレンズです。例えば、舗装路や林道向けなど条件に合わせてさらに細分化されています。
価格帯も安価のものが多く、初期導入にもおすすめです。商品によっては交換用に色違いのレンズがセットになっているものも。夜に色の濃いレンズは使えないため、時間帯に合わせたカラーを使う必要があります。

メリット
  • 価格帯が比較的安価なものが多く、初めての一本におすすめ
デメリット
  • 時間帯に合わせたカラーレンズを用意(交換)する必要がある
色付きレンズ

ミラーレンズ

ミラー加工でまぶしさを防ぎ、強い日差しや水などの光をはね返すレンズです。鏡のようになっているのでこれぞスポーツサングラス!という雰囲気が特徴です。

メリット
  • 真夏の日中や標高の高い場所などでの強い日差しにも対応
  • 鏡のような外観が特徴で、スポーツサングラスとしての雰囲気を演出
デメリット
  • 鏡面のレンズは他のレンズに比べて目立つ傾向
  • 夜間走行には不向き
ミラーレンズ

クリアレンズ

透明なレンズで、日中やまぶしい時間帯以外でも使えます。主に視界が見にくくなる夜間や雨の日に適しています。※交換用レンズとして付属、もしくは別売。

メリット
  • 夜間や雨の日など、幅広い状況下に対応
デメリット
  • 日中の強い日差しやまぶしい条件下では効果が期待できない
クリアレンズ

調光レンズ

紫外線光量でレンズの色が変化し、1日通して使えます。長時間のライドや変化する環境に適しています。
特殊なレンズということで価格は少し割高。調光レンズの色がほぼ無色に戻るまで数秒-数分かかります。トンネルなどいきなり暗所に入る場合は注意が必要です。使用年数が長いと徐々に調光レンズの色が変化しなくなります。

メリット
  • 紫外線の量に応じてレンズの光量が変化するので、日中から夜間まで1日中使用可能
デメリット
  • 特殊なレンズであるため価格が割高
  • 調光レンズの色が変化するまで数秒から数分かかる
  • 使用年数が長いと徐々に調光レンズの色が変化しなくなる可能性がある
調光レンズ

偏光レンズ

太陽の光だけではなく、地面の照り返しや水面・芝生などのギラギラした乱反射も防げるレンズです。

メリット
  • 視界がクリアになり、白線や凹凸など路面状況が把握しやすい
  • 乱反射光の軽減で目が疲れにくい
  • サイクリング以外のアウトドアでの活動や水辺での使用にも適しており、視界を快適に保つ
デメリット
  • 価格が一般的なレンズよりも高価である場合がある
  • スマホやカメラなどの液晶画面を見る際に影響を及ぼすことがある
偏光レンズ
※見え方のイメージ

度付きレンズ

度付きのサングラスは、コンタクトレンズが不向きな場合や乾燥しやすいという方に最適です。
モデルによっては度付き化ができないものもありますが、対応可能なものを最初から選ぶと安心です。度付き化には主に2つの方法があります。

①インサートレンズ

サングラスに度付きのレンズを入れて使用します。

メリット
  • 柔軟性と選択肢:度数のカスタマイズが容易で、ほとんどのサングラスに適合する
  • オリジナルレンズの保護:元のレンズを使うので機能としては変わらない
  • 交換が容易:必要に応じて簡単に交換可能
デメリット
  • 二重のレンズ:視界をやや制限する可能性がある。特に度を入れる範囲はベースのサングラスレンズよりも小さくなる場合が多い
  • 装着感:レンズが二重になるので重さを感じやすい
  • 追加のコスト:追加の費用がかかる場合がある
  • 調整が必要:正しい調整に時間と手間が必要
インサートレンズ

②度付き化レンズ

元のレンズを度付きのものと交換します。

メリット
  • 視界のクリアさ:度数が適切に補正されるため、より鮮明な視界を提供
  • 装着の便利さ:サングラスとしての機能性を維持しつつ、視力補正が可能
  • 一体感:サングラスとレンズが一体化するため、デザインに影響を与えない
デメリット
  • 追加の費用:インサートレンズと比較して、交換コストが高い場合がある
  • 加工に時間がかかる:カスタマイズに時間がかかることがあり、即座に利用できない場合がある
  • 元のレンズの保護:メーカー純正のレンズではなくなるので、一部の機能が失われる可能性がある
度付き化レンズ
メーカー純正のレンズではなくなる場合がありますが、精度が高く、視界全体に度が入るため見やすくおすすめです。

【スタッフ厳選】
レンズ別おすすめモデル

ハイコントラストレンズ

JAWBREAKER(レンズ:プリズムロード) / OAKLEY

特徴的なデザインで長年プロサイクリストの間でも人気のモデル。高い視野を確保しつつ、風切り音を最小限に抑える設計が魅力的です。レンズ交換も容易。社外レンズ(NXT)で度付き化も可能です。
日中の公道使用のレンズのチョイスに悩んだら「ロードバイクでの使用を想定」してコントラスト調整が行われているレンズ「PRIZM ROAD」がオススメ。

STYLUS IN / rh+

ロードバイク向けに設計されたシールドタイプのスポーツサングラスです。
クリアオレンジとスポーティーなミラーレンズの2枚セットで、夜間走行も可能です。
全てのレンズはポリカーボネートで作られており、耳と鼻の部分は自在に調節可能です。

色付きレンズ

RAIL / TIFOSI

大きなレンズとフレームレスデザインの組み合わせにより広い視野が特徴。ほこりなどの侵入から目を保護しつつ、ベンチレーション機構により停車中のレンズの曇りを軽減します。軽量丈夫なグリルアミドTR-90フレーム、ノーズとイヤーパッドにはおなじみのハイドロフィリックラバーを採用してズレにくく、傷に強いポリカーボネイトレンズは飛散防止性に優れ、歪みのない視界を確保します。

ミラーレンズ

AEROSCOPE / SCICON

AEROSCOPEは、UAE Team Emiratesの協力のもと開発された革新的なサイクリング用アイウェアです。
VenteXファンネルとSCALAシステムの2つの新機能を備えており、高いベンチレーション効果と長さ調節可能なテンプルアームを提供します。
また、HORIZON ADAPT 2.0では、ノーズブリッジの高さ調節が可能で、より快適なフィット感を実現します。

調光レンズ

RAIL / TIFOSI

TIFOSIの新作サイクリングサングラス、Railが登場しました。大きなレンズとフレームレスデザインで最大のカバー面積を誇り、広い視野を提供します。ほこりなどから目を保護しつつ、十分なベンチレーションも確保しています。軽量で丈夫なグリルアミドTR-90フレームと、ノーズとイヤーパッドにはハイドロフィリックラバーを使用し、ズレにくさを実現。また、飛散防止性に優れ、ゆがみのない視界を提供するポリカーボネイトレンズも特徴です。

KAKU SP2 / ALTALIST

KAKU SP2は29gの軽量設計で、ポリカーボネイト製のダークスモークレンズは路面のコントラストを調整します。
VIV20と調光機能で晴れから曇りのライドまで対応。
SP1より広い視界と2つのノーズパッドで快適です。
※クリア調光レンズにはVIV20機能は非搭載

偏光レンズ

KAKU SP1 / ALTALIST

27gの軽量設計で、偏光レンズを搭載し1万円以下とコストパフォーマンス抜群です。
可動式ノーズパッドで調整可能でフィット感を得ることもしやすいです。
独自の加工方法によるトリアセテートレンズは歪みが少なく、軽量で長時間かけていても快適です。
偏光レンズは照り返しを抑え、晴天の日でも活躍します。

KAKU LS2 / ALTALIST

ビッグレンズで視界が広く、偏光レンズで安全な視界を確保します。
ALTALISTレンズは歪みがなく、薄く軽量なTAC素材を採用しています。
弾力性に富み軽く、強靭なTR-90素材のフレームが採用されています。
アジアンフィットで日本人に最適化されたデザインで、耳や後頭部にフィットするイヤーソック部も備えています。交換式ノーズパッドで調整可能。

度付きレンズ(追って度付き化に対応できるモデル)

①インナーフレーム付きモデル

KAKU SP2 / ALTALIST

KAKU SP2は29gの軽量設計で、ポリカーボネイト製のダークスモークレンズは路面のコントラストを調整します。
VIV20と調光機能で晴れから曇りのライドまで対応。
SP1より広い視界と2つのノーズパッドで快適です。
※クリア調光レンズにはVIV20機能は非搭載。

②丸ごと度付きレンズに交換

JAWBREAKER / OAKLEY

特徴的なデザインで長年プロサイクリストの間でも人気のモデル。
高い視野を確保しつつ、風切り音を最小限に抑える設計が魅力的です。レンズ交換も容易。社外レンズ(NXT)で度付き化も可能です。
度付きレンズは左右の度に合わせて、分割して作成するので、レンズをぐるっと覆えるフレームは安定感もよく長く使いやすいです。

まとめ

スポーツ自転車におけるアイウェアの選び方は重要です。自転車用のアイウェアは安全性や快適性を確保するために必要不可欠です。用途に合わせたレンズを選ぶことで、さまざまな環境での快適なライドを楽しむことができます。ワイズロードでは、適切なアイウェアの選定をお手伝いします!

購入のご相談は
店舗でもオンラインでも

店舗ではお客様の使い方(使う時間帯・場所)に合わせてさまざまなモデルやカラーを提案することも可能です◎また普段使用しているヘルメットを持参していただくと、実際のヘルメットとの相性などもチェックすることも可能です!
オンラインではチャット(サイト・LINEどちらでも)にて店舗と同様に特徴などのご案内が可能です

【チャット相談の例①】

  • 用途:休日ライド
  • 使う時間帯:日中
  • 要望:普段はメガネなので度が入れられるフレーム
  • 予算:10万円以内

【チャット相談の例②】

  • 用途:通勤
  • 使う時間帯:朝・夜
  • 要望:レンズ交換をして使うのがめんどくさいので、レンズ交換なしで朝夜使えるモデル
  • 予算:3万円以内

このように用途や希望などを教えていただけるとスタッフも提案しやすいです!また、自分でこのくらいどういったものが欲しいか明確化できるとかなり絞って決めやすくなります。オススメです。

人気ブランド

ALTALIST

ALTALISTの運営チームは日本の自転車業界で数十年の経験を持つスペシャリスト達の集まりです。日本のデザインと中国での製造技術・利点を組み合わせることにより、デザイン性が高く、高品質でコストパフォーマンスに優れた製品を提供します。天候や季節、その日のファッションや気分に合わせ、選択する事ができるアイウェアブランドを目指しています。

Oakley

1975年、モトクロス・BMXのハンドグリップメーカーとして創設したアメリカの製造販売会社・ブランド。80年代にサングラスを主力商品としてアイウェア業界に参入。機能とデザインの双方を損なうことなく融合させた製品は、ロードレース、スノーボード、野球、ゴルフなど様々なスポーツのアスリートに愛用されています。

SCICON

シーコンはイタリアのバッサーノデルグラッパで1980年に設立され、現在でも販売されている『エアロコンフォートプラス』が世界最高のバイクトラベルバッグとしての評価を確立した後、2019年に新たなステップとしてスポーツアイウェア業界への参入を発表しました。それと同時にUAE・チームエミレーツへの供給・共同開発を開始し、ダデイ・ポガチャルのツール・ド・フランス個人総合2連覇の支えとなりました。

OGK KABUTO

SAFETY MEETS STYLE ーかぶるヘルメットから着るヘルメットへー

UVEX

ウベックスはヨーロッパ最大のアイウェア&ヘルメットブランドです。スキーでのオリンピックやワールドカップ・サイクルスポーツにおける活躍は圧倒的とされています。

BOLLE

ボレーは、フランスで1888年に設立された、130年の歴史を持つアイウェアの名門ブランドです。独自の製法、研究によって生み出された軽量で頑丈なフレーム、紫外線カットや曇りにくさを追及したレンズなど、基本性能の高さから世界中のトップアスリート達に愛され続けています。

EKOI

2001年に誕生し、優れたデザインや性能面でヨーロッパでは設立当初から人気が高く、今ではヨーロッパ市場における主要なブランドとして、ツール・ド・フランスでは4チーム以上がEKOI製品を使用しています。

KASK

KASKは、サイクリング、スキー、登山、乗馬のためのヘルメット設計開発と生産を行っているイタリアの会社です。2004年に設立されたKASKは、比較的若い会社です。経験豊富なエンジニアチームにより、イタリア市場におけるISPOアワードやEUROBIKE賞などの国際的な賞を獲得するなど、短時間で急激な成長をしています。

rh+

rh+は、2001年よりイタリアでzerorh+としてスタートしたブランドです。当初はスポーツサングラス、メガネのみを展開しておりましたが、現在では自転車やスキーウェア、ヘルメット、ゴーグルなども扱っています。

SMITH

SMITHは、1965年ボブ・スミス博士がユタ州やコロラド州での週末のスキー旅行で、バンからゴーグルを売り出したことから始まりました。最先端のテクノロジーと時代を超越したデザインが融合し、SMITHのサングラスはあらゆる冒険を格上げします。

TIFOSI

tifosiとはイタリア語で「スーパーファン」という意味です。2003年に設立、あらゆるスポーツやアウトドア愛好家に技術的に高度なアイウェアを提供することを使命としています。

関連記事