BIANCHI(ビアンキ)はおしゃれなチェレステカラーが人気のスポーツバイクメーカーです。
比較的安い街乗りモデルから、ARIA(アリア)やOLTRE(オルトレ)といった本格志向に最適なフルカーボンレーシングバイクまで幅広く展開されています。
シリーズの多さもさることながら年式やパーツの組み合わせも様々あり、自分にあうロードバイクを見つけるのはひと苦労です。
この記事ではスポーツバイクを知り尽くした専門店スタッフが用途別のおすすめロードバイク12選と、各モデルの特徴や違いをご紹介します。
自分にぴったりのモデルを見つけて、満足のいく一台を手に入れましょう!
目次
ビアンキは120年以上の長い歴史を持つ、現存する自転車メーカーのなかでは最も古いイタリアのスポーツバイクメーカーです。
爽やかな青緑色のブランドカラー「チェレステカラー」が特徴で、一目でビアンキだとわかるおしゃれな色合いで男女問わず人気があります。
さらにパーツやウェア、カバンなどのアパレルグッズなども数多く手掛けているので自転車にあまり興味がない人からの知名度も高く、幅広い層から選ばれています。
ビアンキのロードバイクは街乗り向けからレース用モデルまであるため、自分に合った一台を見つけられます。
街乗り向けモデルは10万円台から展開され、ロードバイクの楽しさを満喫できる性能と価格のバランスが良く、初めての一台として人気です。
レース用モデルは30~200万円とミドルグレードからハイグレードまでラインナップし、世界的なプロレース「ツールドフランス」での輝かしい実績をもつなど名実ともに優れたロードバイクが揃います。
ビアンキのロードバイクは大きく4つのカテゴリに分かれています。
それぞれ得意な用途があるため、特徴を踏まえて自分にあった一台を見つけましょう。
より速く走るためのレース用ロードバイクが集まるカテゴリです。
レースユースはもちろんのこと、日ごろのサイクリングなどでも速さを追い求める方に適しています。
長距離をより速く、より快適に走るためのカテゴリです。
レース用モデルに比べて乗車姿勢がやや起き上がるように設計されていて楽な姿勢で走れます。
また快適性を高めるために太めのタイヤに対応するなど、サイクリングやロングライドなどの用途におすすめです。
ALL ROAD(オールロード)とは悪路など様々な路面状況でも安定して快適に走破できるように太めのタイヤを装着したロードバイクベースのモデルです。
泥除けやキャリアなどが取り付けられる車体も多いので、ツーリングやアドベンチャーにも向いています。
シクロクロスというオフロードの自転車競技に対応したロードバイクが並びます。
オフロードをいかに安定して、速く走れるかが重要なので少し太めのタイヤを履かせたロードバイクのような車体が特徴です。
シクロクロスとは、舗装路や土、芝、砂利、泥など多彩な路面状況を織り交ぜた短距離コースを走る周回レースのことです。
▼詳しくはこちらで解説しています
【解説】シクロクロスとは?おすすめのシクロクロスバイクや大会を紹介|ワイズロードオンライン
初めての一台や街乗りにおすすめなのがVIA NIRONE 7(ビアニローネ)とIMPULSO(インプルソ)の2モデルです。
初心者の方にもおすすめなBIANCHIの大人気シリーズです。
軽量なアルミのフレームで楽な乗車姿勢を保てるので、スポーツバイクに不慣れな方や通勤通学といった街乗りに向いています。
VIA NIRONE 7(ビアニローネ)は仕様によって3種類あります。
VIA NIRONE 7(ビアニローネ)3仕様の主な違いは、ブレーキシステムと変速機(コンポーネント)のメーカーです。
ブレーキ | コンポーネントメーカー | |
---|---|---|
VIA NIRONE 7 DISC (SHIMANO SORA 9SP) |
ディスクブレーキ | SHIMANO |
VIA NIRONE 7 (SHIMANO 105 11SP) |
リムブレーキ | SHIMANO |
VIA NIRONE 7 (MICROSHIFT 9SP) |
リムブレーキ | MICROSHIFT |
それぞれ価格や性能が異なり、自分にあったものを選ぶことができます。
▼VIA NIRONE 7 (MICROSHIFT 9SP)
▼VIA NIRONE 7 (SHIMANO 105 11SP)
▼VIA NIRONE 7 DISC (SHIMANO SORA 9SP)
IMPLUSO(インプルソ)はオフロードから舗装路まで幅広くこなせる万能なロードバイクです。
38cという太めのタイヤが標準で装備されているので安定感が高く、ロードバイクの乗車姿勢に不慣れな初心者の方でも安心して乗りこなせます。
キャリアや泥除けも取り付け可能で、街乗りのほかツーリングなどにもおすすめです。
1台で普段使いからちょっとしたオフロードも楽しみたい方に適しています。
▼IMPULSO
▼IMPULSO(海外仕様)
ビアンキには初心者も楽しめるエントリ~ミドルグレードのレーシングバイクも揃っています。
初めてレースに挑戦する方や街乗りもしつつレースも視野に入れているといった方におすすめの5モデルです。
SPRINT(スプリント)は軽量なフルカーボンロードバイクです。お手ごろ価格でレース仕様を楽しめるので初心者にもおすすめ。
程よいセミエアロ形状ながらも軽量な仕上がりで、オールラウンドに使える万能モデルです。
SPRINT(スプリント)は年式によって仕様が異なります。
どちらもコンポーネントは105グレードですが、最新の2024年モデルでは変速が12SP(12速)に代わり、より動作の精度が向上しています。さらにワイヤーフル内装に対応し、ハンドル周りのすっきりとした見栄えに加えて走行時の空気抵抗を減らし、よりエアロになりました。
2022年モデルは2024年モデルより7万円程度安いです。フレーム形状自体は2024年モデルとあまり違いはなく、SPRINTの性能をお手頃に満喫したい方は2022年モデルも検討してみてください。
▼SPRINT DISC(スプリント ディスク)2024モデル
▼SPRINT(スプリント)2022モデル
ARIA DISC(アリア ディスク)はフルカーボンのエアロロードバイクです。
軽量なカーボンフレームと空気抵抗の少ないエアロ形状で主に平坦のレースを得意とします。
本格的なレースに挑める仕様にもかかわらず比較的お手頃な価格で手に入るため、初めてのエアロロードをお探しの方、ロードバイク初心者でレースに挑戦したい方にもおすすめです。
BIANCHIが誇る大人気のエアロロード「OLTRE(オルトレ)」シリーズの新ラインナップモデルです。
ケーブルフル内装に対応し、レース用バイクとしてのスペックも申し分なく、初心者から中上級者まで満足できる性能を持っています。
OLTRE(オルトレ)シリーズの中で一番安く、お手頃な価格で高性能なエアロロードバイクを手に入れたい方はぜひ検討してみてください。
INFINITO XE DISCは軽量なフルカーボンフレームと上体を起こす楽な乗車姿勢で走れる設計で長い距離のスピード走行に適したモデルです。
ほかのレースバイクに比べて快適性と反応性のバランスがよく、癖がないのにキレのある爽快な走りはロードバイクの楽しさを存分に体感できます。
長距離レースのほかサイクリングからロングライド等まで幅広く使えるため、ロードバイク初心者の方にもおすすめです。
快適な乗り心地が魅力であるENDURANCE RACING(エンデュランスレーシング)カテゴリの最上位グレードモデルです。
INFINITO XEとは同じシリーズで比較的アップライトな乗車姿勢になる設計などは共通します。
違いとしてはXEよりもカーボンの剛性を高め、振動を”除去”する素材「カウンターヴェイル」を採用するなどさらに快適で加速性に優れた走りを楽しめます。
長距離で最上の走りを楽しみたい方や長距離レースに挑戦したい方はもちろんのこと、ロングライドでも使えますので予算が許す方はぜひINFINITO CV
DISCも検討してみてください。
▼カウンターヴェイルについてはこちらの記事でも解説しています
ビアンキのロードバイクの真骨頂、本格レース志向にあわせたレーシングバイクです。
ビアンキの技術を楽しめる高性能なバイクをご紹介します。
快適性、加速性、操作性すべてを備えた最高峰のエンデュランスロードバイクです。
レース初心者向けで紹介した[INFINITO CV DISC (SHIMANO 105 12SP)](レース初心者向け⑤INFINITO CV DISC (SHIMANO 105
12SP))とほぼ同仕様ですが、主にコンポーネントのグレードが異なります。
このINFINITO CV DISC (SHIMANO ULTEGRA Di2
12SP)では、さらに上位のコンポーネントであるULTEGRAを搭載し、Di2=電動変速でボタンを押すような軽い変速ができるため疲れにくいです。
105仕様に比べてより本格的なレースに向いています。登りも絡めたロングライドや石畳などの固い路面でのレースなどあらゆる長距離レースで快適に速く走りたい方におすすめです。
▼ULTEGRA Di2の使い心地はこちらの記事でもご紹介
OLTRE(オルトレ)シリーズはトップグレードのエアロレーシングバイクです。
追及されたエアロ形状や乗り心地を向上させるカウンターヴェイルなど、ビアンキのテクノロジーを惜しみなく投入しています。
OLTRE(オルトレ)シリーズの中でもRC、PRO、COMP、XR4、XR3の5種は本格的なレース志向の方におすすめのモデルです。
XR3,XR4は2022年の旧モデルでRC,PRO,COMPは2023年の最新モデルです。
どれもクオリティが高くレースで活躍できることには変わりませんが、形状や素材、コンポーネントの違いにより少しずつ特性が異なります。
特に2023年モデルはフレームの形状自体も大きく変更され、前年以上にハイパフォーマンスを叩き出す最高峰モデルに進化しました。
自分の用途や予算にあったものを見つけてぴったりの一台を選んでください。
モデル名(年式) | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
OLTRE RC(2023) | 2,002,000円 |
|
OLTRE PRO(2023) | 1,155,000円 |
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OLTRE XR4 DISC(2022) | 1,089,000円 |
|
OLTRE XR3 DISC(2022) | 789,800円 |
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OLTRE COMP(2023) | 781,000円 |
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▼OLTRE 2023年モデル(RC、PRO、COMP)の比較記事
▼OLTRE 2022年モデル(XRシリーズ)の比較記事
▼OLTRE RC 2023 モデル
▼OLTRE XR4 DISC 2022 モデル
▼OLTRE XR3 DISC 2022 モデル
超軽量なヒルクライム向けながらオールラウンドにつかえる最強のレーシングバイクです。
レーシングバイクは剛性が高く硬い乗り味が多いですが、SPECIALISSIMA(スペシャリッシマ)はカウンターヴェイルを搭載しているので乗り心地にも優れています。
レースユースからロングライド等にも幅広く使えるおすすめなモデルです。
SPECIALISSIMA(スペシャリッシマ)はコンポーネントの違いにより2仕様あります。
SPECIALISSIMA(スペシャリッシマ)2仕様の違いは、主にコンポーネントです。
どちらも同じULTEGRAグレードですが、変速の駆動方法と変速数が異なります。
仕様(コンポーネント) | 変速の駆動方法 | 変速数 |
---|---|---|
SPECIALISSIMA (SHIMANO ULTEGRA Di2 12SP) |
電動式 | 12 |
SPECIALISSIMA (SHIMANO ULTEGRA 11SP) |
機械式 | 11 |
ULTEGRA Di2 12SP仕様は段数が多い分よりワイドなギア比にも対応しています。また電動のため機械式に比べてスイッチ押すだけで変速できるので指先が疲れにくいというのもメリットです。
対してULTEGRA 11SP仕様はお手頃価格でSPECIALISSIMA(スペシャリッシマ)の技術を手に入れられます。
予算やお好みの性能で選びましょう。
ビアンキには舗装路だけでなくオフロードも得意とするロードバイクがラインナップされています。
競技やツーリングなどを楽しむ方におすすめの2モデルです。
オフロードを颯爽と走り抜ける本格的なシクロクロスバイクです。
太めのブロックタイヤと油圧ディスクブレーキの組み合わせは悪路の中でも安定感のある走りが可能です。
スピード重視の方や、オフロードの中でもシクロクロスレースに挑戦したい方におすすめです。
舗装路からオフロードまで走破できるグラベルロードバイクです。 最大700×42Cのタイヤが装着でき、さらに油圧ディスクブレーキ搭載で悪路でも安定した走りと操作性を楽しめます。
ZOLDER PROよりも乗り心地、安定感を重視したグラベルモデルなので、オフロードを楽しく走りたい方にぴったりです。
ビアンキのロードバイクは国内の正規販売店、通販でも購入可能です。
メーカーの公式ショップもあります。
正規販売店Y'sRoadではビアンキ国内初のショップインショップを展開。ロードバイクからウェア・アクセサリまであらゆる商品が揃い、ビアンキ好きにもたまらない空間です。
ビアンキ専属スタッフが常駐し、初心者の方はもちろん専門的な質問までご相談いただけます。ぜひお気軽にご来店ください。
また公式通販ワイズロードオンラインでもビアンキの商品を取り揃えています。ご自宅へ配送または店舗でのお受け取りができて便利です。
ビアンキは幅広い層から人気が高く、初めてロードバイクに乗る初心者から2台目以降の乗り換えなど上級者の方にまでオススメしたいメーカーです。
思わず見とれてしまう魅力的なロードバイクで毎日の通勤や旅行、レースまでおしゃれに走りを楽しんでみてください。