クロスバイクは通勤通学から街乗りやサイクリングまで幅広く活躍するスポーツバイクです。
スポーツバイクとしての高い性能や繊細さを持ち合わせつつ、一般車のように気軽に乗れるところがクロスバイクの魅力です。
この記事ではクロスバイクの特徴や選び方、スポーツバイク専門店がおすすめする人気メーカーのクロスバイクを紹介します。
目次

クロスバイクとはスポーツ自転車の種類の1つで、街乗りに特化したロードバイクとマウンテンバイクのハイブリッドバイクです。
スポーツバイク初心者でも乗りやすいT字タイプのハンドルと、比較的低速でも安定感のある走りが特徴の自転車です。
使用用途の幅が広く、通勤・通学やお買い物等の街乗りはもちろん、週末のサイクリングや遠出でも活躍します。
ここではクロスバイクの魅力や弱点を、他のスポーツバイクや一般的な自転車と比較しながら紹介していきます。

汎用性の高さがクロスバイクの強みです。
モデルによってはより特定の用途や道の状態に特価したものもありますが、基本的に日常使いに困らないスペックをもっています。
特に向いているのは街乗りです。
厚みのあるタイヤでちょっとした段差や道の凹凸も安定して走ることができ、ロードバイクほどスピード重視ではないためカゴや泥除けなどの装備もできます。
細いタイヤを履けば多少の長距離でも走れるためサイクリングでも活躍します。
通勤・通学やお買い物等の街乗りから、週末のサイクリングまで1台でこなせる汎用性の高さがクロスバイクの武器です。

クロスバイクは一般車より軽さ、スピードの出しやすさ、メンテナンスのしやすさに優れています。
ママチャリの車体重量が20s前後のものが多いことに比べて、クロスバイクは14s程度のものが多く、軽量なモデルでは10sをきるものもあります。
そしてなんと言っても楽しさが段違いです。
スポーツバイクらしい作りとコンポーネント、軽量さが軽快な走りを実現してくれます。
サイクリングをする楽しさやカスタムする楽しさ、自分でメンテナンスする楽しさなど、ママチャリにはない様々な楽しさがクロスバイクにはあります。
クロスバイクは、レースやタイムトライアルのように速さを競ったり、山道等荒れたオフロードを走るなど、ロードバイクやマウンテンバイク等が得意とすることは苦手です。
汎用性の高さは、見方を変えると「どっちつかずで中途半端」ということにもなります。
レースやオフロード走行など特定の用途で使うのであればそれ用のスポーツバイクを検討してみてください。
また一般車と比べると積載力、価格、メンテナンスを怠ってはいけないところが弱みとも言えます。
本来一般車でもメンテナンスは必要ですが、ノーメンテでもある程度乗れるように作られています。
一方クロスバイクなどのスポーツバイクは、走行性能を確保するためにもしっかりメンテナンスをしなくてはいけないのです。
セルフメンテナンスも含めて楽しむことで、長く愛着を持って乗り続けるのもクロスバイクの醍醐味でしょう。

日頃からセルフメンテンナスを行うことで愛車を安全に長く使い続けることができます。
特にタイヤの空気入れとチェーンの注油が大切です。
タイヤは空気圧が十分でない状態で乗るとパンクやチューブ破損の原因になります。
チェーンの注油をする際は、チェーンクリーナー等で洗浄してから注油する事で、駆動系パーツの寿命を延ばすことができます。
汚れてきた時は軽く水拭きするだけでも効果的です。より綺麗な状態を保ちたい場合は、洗車用品を揃えてみましょう。

品質に定評のあるスポーツバイクブランドの安いクロスバイクは6万円前後からの取扱いです。
ペダルやライト、キックスタンドなどが取り付けられていないモデルが多いため、オプションパーツ等も含めると車体+3万円前後を考えておくと良いでしょう。
値段だけで車体のスペックを測ることは難しいですが、価格が高いほど乗り味が良く、走りを細かくコントロールしやすくなります。
また6万円以下の安いクロスバイクは、使っているパーツやフレーム素材、溶接など、コストダウンを図ったぶんどこかで乗り心地や耐久性に影響が出ます。
クロスバイクらしい走り心地や確かな品質を求めるなら、6万円以下のクロスバイクはおすすめできません。
クロスバイクをはじめ、スポーツバイクはメーカーやモデルによって特徴や癖が異なります。
詳しくはワイズロードの各店舗スタッフまでお気軽にお尋ねください。
山田
クロスバイクはスペックの違いによって乗り心地や得意な用途、価格が変わります。
より満足度の高いクロスバイクを選ぶためにチェックしてほしいポイントを4つ紹介していきます。

フレームの素材はクロスバイクの重さや走り心地に大きく影響するパーツです。
仕様や使い方によって素材の特徴の表れやすさは変わりますが、よく使われる素材の一般的な特徴を紹介します。
値段の違いやスペックの高さを見るときの参考にしてみてください。
| 素材 | アルミ | スチール | カーボン |
|---|---|---|---|
| 価格帯 | 6万円前後~ | 8万円前後~ | 20万円台後半~ |
| 軽さ | 10~12kgが多く、軽いものは10kg以下 | アルミよりやや重い | 非常に軽量 |
| 錆びにくさ、耐久性 | 錆びにくい | 塗装が剝がれると錆びやすい | 錆びにくい |
| 流通の多さ | 現在一番多く流通している | アルミの次に多い | ごく少数 |

タイヤの幅の違いによって、主に乗り心地、スピードの出しやすさ、パンクのしやすさが変わります。
普段使いからサイクリングまで兼用で使う場合は、32~35mm幅くらいが乗り心地と軽快さのバランスが良いためおすすめです。
よりスピードの出しやすさや軽さを求めるのであれば、ロードバイク並みに細い28mm幅くらいでも良いでしょう。
軽快さより段差がある道での乗り心地を重視するのであれば、40mm幅以上の物を検討してみてください。

サイズ選びで注目する点は大きく2つあります。
1つ目は、スタンドオーバーハイト(トップチューブの高さ)です。高すぎると停車時、サドルから降りた状態でも足付きが悪くなってしまい危険です。
サドルの高さも上手い具合に調整出来なくなる場合があります。
2つ目は、サドルからハンドルまでの距離です。近過ぎると窮屈になり乗りにくくなってしまい、遠過ぎると腕が伸び切り無理な姿勢になってしまいます。
どちらもハンドル操作に影響が出てしまい安全性にも関わってくるため、大事なポイントです。
同じメーカーであってもモデルが違えば適したサイズも変わる場合があるため、可能であれば実際に試乗することをおすすめします。
経験豊富なスタッフが適したサイズやサドルの高さをご提案いたします。

主な使用用途が街中での普段使いということであれば、経験上変速段数にはそこまでこだわらなくても快適に走れます。
変速の段数は多いほどギアの選択肢が増えます。
状況によりその時最適なギアは変わってくるため、選択肢が多い方がより最適なギアが選べるのです。
長距離、長時間走る場合は疲労の軽減にもつながるため、多段ギアの恩恵が大きくなります。
サイクリングや長距離走行も楽しみたい場合はこだわって選んでみてください。

ライト、ベル、キックスタンド等、通常のスポーツバイクでは基本別売りとなっているオプションパーツが標準で付属しているモデルのラインナップがあります。
| フレーム素材 | アルミフレーム |
| コンポーネント | GRX400 |
| ブレーキ | 油圧式ディスクブレーキ |
| 変速段数 | 1 × 10 段 |

クロスバイクは普段使いからちょっとした遠出やサイクリングまで、1台で楽しめるバイクです。
あなたの行動範囲を広げてくれる素敵な相棒にきっとなってくれます。
是非新しいクロスバイクで楽しい自転車ライフをお送りください!
クロスバイクはその汎用性から、1台あれば様々な場面で活躍してくれるところが魅力の1つです。
どんな時もコイツと出かける、そんな相棒のような存在になってくれます。
自分好みにパーツを取り付けたりアップグレードしてみたりと、カスタムすることでより愛着も湧きます。
山田