THE CREATOR
ディルク・パッシェがカヤックを始めた1978年、オランダ系の彼は竹でカヤックのパドルを作ることを思いついた。手短に言えば、彼は自分の工房で複数の構造技術を試し、果てしないテストと改良を繰り返した。

そうして出来上がったパドルは、従来のケブラー製パドルにはない快適さとしなやかさを備えていた。彼のパドルがいかに優れているかは、ニュージーランドをパドリングしていた仲間のティム・テイラーが証明してくれた。ティムは途中でニューブライトンに立ち寄り、ダークのパドルを試してみるよう説得された。翌日、86キロを走ったティムは、肩こりもなく走り終えた最初の日だったため、パドルを返そうとはしなかった。

それから40年後、ダークはバイク乗りのマイクとばったり会った。マイクは、竹でカヤックのパドルを作って快適さとスタイルを実現できるなら、ダークが何十年もかけて得た知識を使って、同じ利点をもたらす竹製のハンドルバーを作るのは価値があると考えた。

ダークの工房で、埃にまみれながら何時間もかけて、作り、テストし、また作り、さらにテストを繰り返し、私たち（そしてそれを使う人たち）は、かなり特別で、ちょっと変わったものだと思うものを完成させた。

PASSCHIER公式サイト「OUR STORY」より翻訳・引用。