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スタッフ注目のスポーツバイクはこれ!
2025最新モデルインプレッション
ワイ・インターナショナルは1898年の創業!100年にわたり自転車を取り扱い続けた弊社には、スポーツバイク好きの皆様にも決して劣らぬ、自転車に乗るのが大好きなスタッフが多数在籍しております!
というわけで、2024年11月15日に「社内試乗会」を実施。200名を超える弊社スタッフが調布市・味の素スタジアムに集い、最新モデルをじっくりがっつりと試乗いたしました。
精鋭スタッフの試乗インプレッションは、スポーツバイク好きの生の声が集結したもの。
各店舗スタッフのインプレッション記事の抜粋と共にご紹介します。カタログを読んだだけでは伝わらない最新モデルの本当の魅力は、ここを見ればわかります!
〜ロードバイク編〜
一台でどこへでも!オールラウンド化の波が来た
スタッフが試乗したバイクのなかでも多数を占めるのが、やはりロードバイク。最新スペックを身にまとったフラッグシップが、スタッフの注目を集めました。
前回までのインプレッションでは、ロードバイクを「エアロロード」「オールラウンド」「軽量ロード」「エンデュランス」というジャンルごとに細分してご紹介をしてきました。 もちろんこのようなジャンル分けは今も存在していますが、今年のロードバイクのトレンドには、オールラウンド化の波が押し寄せています。
技術の進化によって、空力・軽さ・剛性・快適性など、どの要素もバランスよくこなせるバイクの開発が可能になりました。 「ヒルクライムも軽快にこなせるエアロロード」「キビキビした運動性能を持っているエンデュランスロード」など、オールラウンドバイクへの回帰がトレンドとなっています。
インプレッションは、ジャンルの縛りにとらわれず、各モデルがどんな個性を発揮するのかにフォーカスを当ててご紹介いたします。
ANCHOR RE8
エンデュランス・・・ではない!
自由気ままに走れる領域拡張バイク
日本ブランドと言えばやはりこれ!ブリヂストン・アンカーの新作「RE8」もスタッフインプレの洗礼を受けました。 コンセプトからモデルネームを命名するアンカー、RE8の「E」はエンデュランス・・・ではなく、ライダーの走れる領域を拡張する「EXTEND」に由来するもの。
川崎店のイシダは「(良い意味で)うわ!騙された!名前を変えただけのエンデュランスバイクではなく、走行フィーリングはレーシングバイクそのもの。エンデュランスバイクのジオメトリとレースバイクのフレーム設計が融合し、操作していないときの安定感と操作しているときの運動性能を両立している。」とひとしきり感心。
上野アサゾーのイシカワは「乗り心地はふわっと柔らかいが、不思議と前に進むパワーの伝達の良さ。初心者はもちろん、ベテランのロングライダーも納得させるポテンシャルを持っている」と評価。
福岡天神店ヤマグチも「反応がよいが踏み切れないほどではない塩梅。空力性能も良いのでレーシングモデルのポテンシャルがあるが、地面からの突き上げが圧倒的に少ない」と乗り手を選ばない対応領域の広さに感銘を受けました。
神戸店のカネコは「コンフォートバイク、レーシングバイクのデメリットを上手に消した上でちゃんと速いバイク。乗り心地が良くも速い走りを得意とする為、ブルべなどの長距離かつ高いアベレージが要求される走りにはドンピシャなバイク」と総評。
川崎店のオクダイラは「乗ってすぐわかる「パワーを受け止めて進むぞ!」感。エンデュランスロード的なモワッとした感じではなく、芯のしっかりした走りが好印象。1台で何でもこなせる無限の拡張性を感じ取れる。 特段しなって振動吸収している感じではないが、腰回りに来る衝撃は控えめ。汎用品が多く使える周辺パーツの交換でさらに改善できる。 レースバイクに遜色のない軽さで、コストパフォーマンスも非常に高い一台」とポテンシャルを評価。
これまでの柔らかいがまったりした乗り味のエンデュランスモデルとは毛色が違い、楽しく速く走るための能力を身に着けた全領域性が評価されました。
PINARELLO DOGMA F
ピナレロに先見の明あり!
誕生当初からのオールラウンダー
各メーカーがエアロロードや軽量ロードをラインナップしている間も、一つのモデルで様々な用途をこなせるフラッグシップモデルを作り続けてきたピナレロ。
最新モデルのDOGMA Fももちろんオールラウンダーとして作られています。素材を一新してさらなる全能性を拡張したモデルに注目が集まりました。
神戸店のカネコは【更に万人に乗りやすくなった軽量オールラウンダー】と総評。「フォークオフセットが変更されたおかげか、コーナリングがしやすくハンドリングが安定しているので乗りやすい。踏み出しの軽さも突出しているが、高速域からの加速はさらに特徴的で、集団からの逃げを打つのに有利」と評価しました。
川崎店のハラサワは「自分が初めて乗ったロードバイクがPINARELLOの兄弟ブランドだったこともあるが、非常にしっくりくるフィーリング。 ハンドリングも心地よくちょうど良く、加速は興奮するようなキレがあり、速く走れるのにそこまで速度を出さなくても安定していて乗り心地もよいバイク。 クロモリフレームのビンテージなPINARELLOに乗ったこともあるが、その時代から変わらないハンドリングの良さをこの最新モデルにも感じる。 総合的にとても乗りやすく、予算が許せば初心者の方にもお勧めできる一台」と扱いやすさもあると寸評。
名古屋本館のイリサワは「走り始めた段階で既に気持ちがいい。素材変更が効いたのか、同じ剛性でも軽くて柔軟性もあり乗り心地が良い。タイヤクリアランスが広く、太いタイヤが履けることも快適性につながっている」と感動。
同じく名古屋本館のナカイも「マッシブな印象だが、旧モデル(F12)の板を振っているような硬さや突き上げ感はなく走りやすい。ぶっとくて剛性があるのに嫌な乗り味でない魔法の自転車。これは素材変更のおかげか?」と推測。
新橋店のサカイは「気品と完璧を目指し洗練された造形がカッコいい! 持った時よりもダンシングの振りで軽さを感じる。軽量バイクのふわふわした感覚ではなく、高剛性のシャキシャキとした加速感。前作よりも剛性に振った乗り味に変化したが、乗り心地はそれなりに良い。快適性重視なら普段より太めのチューブレスタイヤで運用したほうが良さそう。 空力性能も向上していて、面白いくらい加速していく。 単なる性能向上だけでなく、プロ好みの味付けの勝つ為のバイクになったという印象」とまとめています。
歴代のDOGMAは世代ごとに乗り心地の振れ幅が大きかった印象がありますが、成熟によって、走りをレベルアップしつつもこれまでにない乗りやすさだと評価されていました。
GIANT TCR ADVANCED
第10世代の進化の果て!
軽さを極めながら空力も洗練!
このバイクが近代ロードバイクのスタイルを作ったと言っても過言がないのが、GIANTのTCR。 まるでMTBのようなスローピングに、空力を意識したフォークとシートポストが組み合わされた構成は当初は奇異の目で見られたものの、いつしかロードバイクに当然の装備として受け入れられてきました。 28年が経過して10世代目の登場したTCRも、やはりオールラウンドモデルに成熟しているようです。
お茶の水店のタカハシは「今回乗った中で一番速かったバイクの一つ!体感よりもずっとスピードが出ている。自社製ホイール「CADEX Max 40」との相乗効果もあるのか組み合わせが最強。トルクをかけるよりケイデンスを稼いだ方が速く、ISPやチューブレスレディの効果もあって、路面のギャップでも不快感がない」と速さを絶賛。
大阪ウェア館のマツヅキは「漕ぎ出しで飛び出してしまうほどの初速の鋭さ。ハンドルを引くと前輪が浮きそうに思えるほどで、巡航速度まですぐに加速していく。 巡航時は硬さは感じず、気持ちよく走らせてくれる。そこからの再加速も鋭く、レーシングバイクらしい軽やかな加速感がたまらない。 非常に良くまとまった超軽量レーシングバイク。いい結果が出せなくてもバイクのせいにできない。」とポテンシャルに圧倒されていました。
新宿本館のマエザワは「剛性が高くグングン進む。私には剛性が高すぎたが、装着されている自社製ホイール「CADEX Max 40」の影響が半分はあるとの事。硬さはホイールで調整すると良い。 軽快さがあるのは当然として、どの速度でも加速感が途切れない。楽しく、気分があがるおすすめのバイク!」と童心に帰ります。
入間店のオリタは「レースの開幕や山岳アタックで威力を発揮しそうな軽さ。重量剛性比もあがったとのことで巡航も思った以上に楽。「CADEX Max 40」のポテンシャルもあり、どの位置で踏み込んでも掛かってくれる」と、近年では少なくなった超軽量ロードのポテンシャルに興奮していました。
GIANT PROPEL ADVANCED
TCRとは異なる系譜のエアロロード!
驚異の加速力を手に入れてより万能に進化!
TCRが山岳寄りのポジションだった時代に、エアロロードとして誕生したプロペル。 こちらも時代の進化の中でオールラウンド化を果たし、「登れるエアロロード」のポジションを確立しました。 乗車したスタッフからは、エアロロードらしからぬ、初速の速さと驚きの加速感を絶賛する声が多く挙げられました。
新宿本館のミカミは「とにかく軽い!漕ぎだしからスッと前に出て、踏み込むだけしっかりと発揮される加速感は病みつきになる。 直進安定性も申し分ないのに、軽量ロードのダンシングの軽さを持ち合わせているのも美点。ある程度の斜度で脚が回せるヒルクライムなら十分登れる。コーナリングもピーキーさはなく、絶妙なバランスでオールラウンドに使えるエアロロード。」と、軽量モデルのような(実際に軽いのですが)加速感を堪能。
入間店のミツヅカは「剛性の高さと軽さで、同時に発進した人を置き去りにしてしまうほどの加速。巡航もパーフェクトで、踏んでいる感覚も足に来る感覚もないのにどんどん速度が上がる。ISPの低重心のおかげかバイクの振りも軽くコーナリングも安定しており、総合的に見て今回乗った中でベストエアロロード」と絶賛します。
福岡天神店のヤマグチは「まず軽さを実感する。軽さも求めたフレーム設計なのが走りにも現れている。激坂でない限りはTCRよりPROPELの方が速いのでは? フレームもホイールも高剛性で、トルクをかけるとすぐに推進力に変換される。 ハンドリングも超優秀。思い描いたラインに吸い込まれる感覚で、素直に反応する。 軽量オールラウンドロードよりもエアロロードの方が良いと初めて思ったブランド!」と、エアロロードのネガがなくなったと実感しています。
お茶の水店のセキは「まずは漕ぎだしの加速が軽い!ホイールとフレームのしっかりした剛性を感じる。 ハンドリングは直線では安定し、ハンドルを振ったときは機敏に反応。クリテリウムにも良さそう。 乗り心地はレーシングバイクとしては平均的。嫌な硬さは感じにくく、ロングライドや長距離のレースでも活躍できそう。 硬く軽い最新のレーシングモデル。平地のレースはもちろん、剛性と軽さを活かしてヒルクライムでも活躍できる。 レース系の乗り方なら万能に使えるバイク!」と全方位に進化していることを実感していました。
TREK MADONE GEN 8
原点回帰!
平地番長が山登りまで強くなりました!
ここ数年は「TREKの先鋭的エアロロード」のポジションを堅持していたマドンですが、第8世代になって方向転換。 エアロと軽さの両立を図った結果、EMONDA SLR/SLのポジションも取り込んでオールラウンドモデルへと昇華しました。 実は登場当初は比較的オールラウンドモデルだったマドン。20年の時を経て、再び当時のポジションに戻ってきたとも言えるのでしょうか?
新宿本館のマエイは「MADONEの加速感や巡航性能にEMONDAの振りの軽さを持ち合わせ、両者がバランス良く統合されている。剛性面では前作のガッチリ感よりも下がったものの、むしろ万人受けする調整」とモデルチェンジ早々の完成度の高さを評価。
名古屋新館のオバヤシは「加速・巡行・減速のどれもが気持ちいい!!軽さと硬さが両立しているからこそ生まれる加速時のクイックさで、シッティングでの登りでの加速が気持ちよく伸びてくれる予感。踏まされるのではなく、適当に回すだけで進む感覚」と乗り手を選ばない懐の広さに感銘を受けていました。
お茶の水店のセキは「剛性感は硬いけど硬すぎず、路面抵抗を拾わずスムーズに進む。空力も良いと思われ、軽い漕ぎだしから高速域まで空気の壁を感じることなくスッと加速できた。IsoFlowも効いているので細かなロードノイズが伝わりにくく、気持ちよく進んでいく。旧モデルより軽くて剛性も十分なので登りも速い」と、レース以外での用途にも期待できるとしています。
川崎店のイシダは既存モデルのEMONDA(ALR5)ユーザーですが、乗ったひとこと目が「これEMONDAだ!」。軽快な走行感やコーナーでのハンドリングはEMONDAそのまま。さらに良い意味での路面情報に対する鈍感さと、MADONEらしい「微風の追い風でも吹いてる?」と思ってしまうような巡航性能まで持ち合わせているオールラウンドさに膝を打ちました。
横浜店のミヤザキは「漕ぎ出しもダンシングも軽く乗りやすいバイク。快適性はレースバイクでありながら不快な感じはない。平坦・ヒルクライム・長距離もなんでも本気でやりたい方にオススメできるオールラウンドバイク」、東大和店のオオノはSLグレードに乗車し、「硬すぎないカーボンで身体に伝わる振動は優しい。顔の周りは風を切って走っているのに、特に下半身は無風空間で脚が回転している感じ」と、レース性能、空力、快適性のどれもが高性能なことに感動していました。
COLNAGO V4
ダブルツールバイクの弟分
スパルタンな兄貴分より扱いやすい!
レースで勝つためのバイクづくりを理解しつくしたCOLNAGO。ダブルツールを獲得した「V4Rs」に、弟分がラインナップされました。 スパルタンなイメージの強いCOLNAGOですが、やはりミドルグレードは乗りやすさにも配慮されているようです。
上野本館のオオツキは「ツールで勝利したバイクと同じルックスは気分がアガる。漕ぎ出し一発目でわかるパワー伝達効率の良さがレーシングバイクだとわかるが、嫌な硬さは感じない。 ハイエンド特有の気難しさや乗り手を選ぶバイク特性といったネガティブな要素を抑えつつ、レースやファストライドに必要な剛性感や瞬発力を持ち合わせている。ペダリング、ダンシング、ハンドリングといった操る愉しさを前面に推しだしたバイク。」とミドルグレードとしてまとめ上げられたバランスの高さを評価。
広島店のヤマザキは「過去のVシリーズは快適性や安定感に不安を感じるピーキーな印象があったが、V4は硬さと安定感を両立している。 加速力や巡航性能はV4Rs譲りのパフォーマンス。そこへ安定感が加わることで誰が乗っても速く、扱いやすさを感じるバイク。 反応速度は踏みだしもトップスピードへの到達も素早く、速度の維持も惰性で踏むだけ。 スキルや脚力を問わずコーナーでも描いたラインを綺麗にトレースできるので、集中力が途切れる後半でも、バイクコントロールでのストレスを感じない。」と、レース以外での用途にも期待できるとしています。
名古屋本館のナカイは「歴代Vシリーズは加速!クイックなハンドリング!といった尖った性格が前面に出てホビーライダーには扱いにくいフレームが多く、過去のインプレでも定型文の様に「レーサー向け」「ガチライダー向け」と言っていたが、今回のV4は違う。 フレームとしてはV4Rsの血筋を受け継いでいるのでちゃんとCOLNAGOらしい加速感があり、試乗車が装備する重めのアルミホイールの立ち上がりの渋さを踏まえても、イイ加速。 だがV4-RSほどの不安定さは無く、進みだしからコーナーワーク、スプリントから停止まで全てに安心感がある。初乗りの試乗車で思い切ってコーナーを試せるほど。全てのバランスが非常に高い。」と好印象。
パーツグレードはフレームのポテンシャルに対して控えめで、ある程度汎用性もある規格を採用していることから、乗り始めてからのパーツ交換でのグレードアップをしたいという声も印象的でした。
LOOK 785 HUEZ 2
山岳バイクからの進化!
独特のしなりで走りを楽しめるモデル
昨年エアロロードの795をモデルチェンジしたLOOKですが、ヒルクライムバイクの785も得意領域を拡大しての進化を果たした2代目になりました。
新宿本館のウエタケは「軽量ながらヒラヒラする感じはなく、どっしりした安定感。コーナリングも含めて癖のないバイク。レースグレードを名乗らないがもっさり感は全くない。軽量高剛性なオールラウンダーらしい加速。ダンシング時のテンポは早く、登りは試せなかったがスイスイ進んで行ってくれそう。一方で脚が踏み負けるような硬さはなく、一瞬のためがあり、心地よく加速してくれる」と評価。軽さのメリットは持ちつつ、安心感のある走りに満足していました。
同じく新宿本館のタナカも「レースグレードを名乗らなくなったが、フォーク周りの剛性が高く安定感がある。走りだしは軽く、ハンドリングに癖がない。トップモデルとは異なり追い込まれながら走るフィーリングはなく、ずっと乗っていたくなる感覚。」と、LOOKの知見が光る走りに魅了されていました。
上野アサゾーのイシカワは「フロントフォークの存在感がすごい。走り始めてすぐに「こいつすごいぞ」と感じさせてくれるフォーク。旋回のスムーズさや切り返しの速さ、操舵感はハイエンドレースモデルそのもの。フロントが全ての動作に安定感を与えている。 795程ではないが剛性は高く、一方で昨今のハイエンドモデルの流行りとは違い、フレーム全体が連動するような加速感が心地よく、剛性としなやかさが好バランスで共存している点がポイント」と語ります。
筆者(石澤)はかつてLOOKの名車、「595」に乗っていたのですが、こちらもバネ感を伴った加速が魅力のフレーム。 そのフィーリングが復活したような、走りだけでなく官能性にも訴えるバイクのようです。
RIDLEY FALCN/FALCN RS
究極のオールラウンドパフォーマンスバイク!
洗練された空力に軽さをプラス
ベルギーの獅子・リドレーの新たな顔がこちら。 エアロロード「NOAH」の空力に軽量モデル「HELIUM」の軽さをプラスした「FALCN(ファルコン)」ファミリーです。 高剛性なレースグレード「RS」とミドルグレードの無印が用意され、レースユースとホビーライダーの両面に最適なパフォーマンスを提供します。
府中多摩川店のヤマキはRSを「剛性が高くぐいぐい進む感じがたまらない。所有しているNOAH FASTよりも反応が良くだいぶ機敏に感じる。クランクやホイールのグレード差があるにしても、下位グレードとはフレームの違いを感じる。それでいて快適性も高く、安定性も高い。何から何まで上がっている印象です」と評価。
池袋チャーリー店のウエヤマはRSを「ヒルクライム向けモデルのFENIX SLXよりもトータルでは軽いにもかかわらず、NOAHシリーズから継承するエアロダイナミクスの良さを感じる。 軽量モデルと統合されても剛性面に不安はなく、ハイエンドモデルにふさわしい少し高めの剛性が心地よい加速感を生み出しており、エアロロードの剛性感を求める方に安心して乗っていただける1台」と分析しています。
同じく池袋チャーリー店のオガワは両グレードに試乗。RSについては「フレーム剛性が非常に高い。フレームをしならせるにはかなりの脚力が必要。そのぶんダイレクト感は際立っており、ヒルクライムはもちろん、高速走行で非常に伸びのある走行が可能。
剛性のわりには振動吸収性は良い。ハンドリングは癖も無くニュートラルな印象。
レースで上位を狙うエキスパートライダーがターゲットな1台。」と評価。
一方無印は、「カーボンの弾性率を落としたマイルドな乗り心地。脚力があまりなくてもフレームのウィップを生み出せ、リズムに乗れたペダリングが可能。RSほどではないがスピード維持は楽!
ハンドリングはRS同様ニュートラル。
初心者やレースにも出てみたい中級者にお勧めの1台。振動吸収性も高いのでロングライドにも。個人的にはRSよりもこちらをお勧め!」とのこと。
福岡天神店のカエツは無印に乗車。「軽さと剛性と空力の全てがバランスよく、特にハンドリングやライドフィールの良さが扱いやすさを演出している。 挙動はイメージ通りで、加速から高速巡行、減速からコーナリングまで全てスムーズ。何年も乗っている自分のバイクのよう。 踏み当たりもマイルドで、装着されるホイールとの組み合わせではどこまでも走れそうだが、ホイールを交換すれば攻めた走りもできる。タイヤは28Cに最適化されつつも34Cまで対応し、ホイールの変更も含めてレースからエンデュランス用途までなんでもこなせる」と感じていました。
グレードごとに明確に狙いが定められ、剛性にあふれるレスポンス重視のRSと、快適性にもウェイトを振った無印を用途別に選ぶと良さそうです。
FACTOR OSTRO VAM 2.0
登れて快適なエアロロードがさらに進化!
重さも走りもさらに軽くなっています
前回の試乗会で高評価を得たイギリスの新興ブランド産エアロロードが、早くもモデルチェンジ。 モジュール単位で重量を軽量化しつつ、空力もさらに洗練しました。 エアロロードらしからぬ軽さと快適性がさらに進化した「2.0」にも注目が集まっています。
お茶の水店のタカハシは「自分のフィーリング通りに加速する。ダンシングでもシッティングでも気持ちよく進む!巡行も良くてスピードが伸び、乗っていて楽しい!レーシングバイクだがハンドリングは非常に扱いやすかった」とその進化に高評価。
大阪本館のサカモトは「漕いだ瞬間の低速から速く、その後の高速域はさらに驚くほど速い。軽く踏んでいても35km/hが出る空力の高さ、向かい風が無くなったかのよう。気持ちよいバネ感があるバイクで非常に快適で、ロングライドにも向いている。フレームが少し柔らかい分カーボンスポークのホイールと一体型ハンドルが剛性を稼ぎ、バランスの良いバイクに仕上がっている」と、あまりに速すぎるバイクに感動。
神戸店のニシカワは「ゼロスタートからの加速が異常に速い!前作も速かったがさらに段違い。ハンドル周りがガチガチに、リアはちょっと硬い感覚で、前作OSTROよりも全体的に硬くなったイメージ。どこまでも加速していくような乗り心地で、乗っていて楽しいロードバイク」と運動能力を絶賛していました。
同社傘下のパーツブランド「BLACK INC」のホイールやハンドルなど、周辺パーツも含めて開発された登れるエアロロードが、前作にも増した評価でした。
WINSPACE SLC 3.0
日本ルーツ新興ブランドの3代目軽量モデル!
重量剛性比とエアロ性能が進化!
日本に発祥を持つ中国ブランドのウィンスペース。 新興ブランドながら商品の改善ペースがすさまじく、弊社スタッフにも熱烈な愛好者がいます。 軽量ロードらしからぬ剛性と空力が強化された「3.0」にも注目が集まっています。
お茶の水店のサカグチは「走りの軽さが光る。どんな速度域でも車重にふさわしい走りの軽さを感じる。 反応性に優れたカーボンスポークホイールの効果もあり、加速も非常にスムーズ。様々なペダリングも推進力に変えてくれる。 バイクの安定感も美点。高いヘッド剛性が効いているのか、軽量マシンにありがちなふらつきやすいフィーリングは一切なく安定している。 決して登り専用バイクでないということがハッキリ分かる。アップダウンのあるコースはもちろん、サーキットのような場所でもいかんなく性能を発揮してくれる。」と軽さだけにとどまらないポテンシャルを絶賛。
仙台泉店のマツバラは「ディスクブレーキ、アルテグラ、ディープリムのホイールという装備からはイメージできない軽さ。試乗する前から非常にワクワクさせてくれる。 重量が軽いのにも関わらず直進安定性が高く、軽量オールラウンドバイクにありがちなヒラヒラ感が少ない非常に乗りやすい車体。 車体自体の推進力も非常に高く、ハイエンドモデルでありがちなペダリング入力へのシビアさもない。ある程度ロードバイクに慣れていればおすすめしやすい完成度の高いフレーム」と、繊細さを感じさせない安定感に満足。
名古屋本館のホシノは「すごいポテンシャル。まったく癖が無い!!13台も走ったあとで脚がほぼ残っていないのに一番スピードを乗せやすく、前に進む力が半端ない。 別のバイクも試すつもりが楽しくなってしまい、残る体力をすべてつぎ込んでしまった。 ブレーキングから車体を倒し込んでも粘る。スプリントやコーナーでも優れた安定性。 ダンシングが凄くしやすくて腕が疲れない。 軽量高剛性モデルとしてはバイクが振りやすく、自由に車体を傾けられる。初めて乗るバイクで直感で欲しい!と数年ぶりに思った一台」と運動能力を絶賛していました。
同社傘下のホイールブランド「Lún」のホイールやオリジナルの一体ハンドルなど、周辺パーツも含めて開発された巡航も特異な軽量ロードが、進化を実感できる高評価でした。
〜フォールディングバイク編〜
ロードバイクが注目を浴びがちなインプレですが、今回の試乗会では大きなトピックとなるフォールディングバイクがありました。
DAHON K9X
大人気軽量モデルの進化系モデル
走りを重視&カスタマイズ性アップ!
スポーツバイクの走りを持ちつつ、軽さを最重要視した「K3」に兄貴分が追加されました。 ホイールのサイズアップやディスクブレーキの採用などもトピックですが、カスタムの柔軟性が上がったことにフォーカスした試乗車が注目を集めました。
川崎店のカセがK9Xの概要を説明しています。K3からホイール・タイヤサイズが変更され、14x1.35"から16x1.5"になったことで安定感が増しています。ディスクブレーキの採用で下り坂も安心です。変速が3段から9段になったことで自分のペースでペダリングができるようになっています。その上で「安定感が良く、20インチモデルのような乗り心地。ギアの段数が増えて、ギア比に走りを合わせるような使い方をしなくて済むようになった。」と使い勝手の向上を評価。
ところでこのK9X、代理店様の提案としてタイヤをサイズアップ済みの試乗車も用意されていました。
K3でも「タイヤを太くする」というのがカスタムの常道とされていたのですが、実はK3はリム幅やクリアランスの関係上、元のタイヤからほとんど幅を太くすることができません(無理にサイズアップするとリムやフレームの損傷の原因となります)。
K9Xでは太いリムと広いクリアランスで、本格的にタイヤのインチアップをサポート。もともと装着されている1.5"からさらに太い、2.0"の「SCHWALBE BILLY BONKERS」に換装済みのものが用意されていました。
川崎店のカセ、新宿クロスバイク館のキクチ、池袋本館のイシカワは「ホイール外径が増え、エアボリュームが増したことで安定感が高まっている。タイヤ重量はオリジナルと大差ないので走りも軽くなり、エアボリュームのおかげで細かな段差でハンドルを取られにくくなった。K9Xを走行性能優先でカスタムするならおススメ」と評価しています。
BROMPTON T LINE
世界的人気のフォールディングバイクに
追加された最上位チタンモデル!
もはやフォールディング界を牽引する存在となったBROMPTONにチタンモデルが出ると聞いたとき、驚きを隠せなかった方も多いことでしょう。 今回の試乗会では、ついにその最上位グレードたるチタンモデルの試乗も可能になりました。 BROMPTON愛好家も多い弊社スタッフが、その走りを確かめてまいりました。
池袋本館のサスガは普段はP LINEを愛用。 「手に取った時点からとにかく軽量であることが伝わってくる。漕ぎ出しは想像以上に軽くニンマリしてしまうほど。 リアにサスペンション機構があるため突き上げ感がなくとてもスムーズ。踏力を掛けるとチタン特有のバネ感も感じられ、リニアに加速し期待に応えてくれる。軽量なホイール周りもこの加速感に貢献している。 フロント周りはカーボンフォークやカーボンハンドルに加えてステムがしなやかな印象。段差からくる突き上げも緩和されてソフトな面も感じる。」とその機敏さを評価。
新宿本館のマツモトは普段はM3R(現C LINE相当)を愛用。 「軽すぎて恐いくらい軽い!ペダルを踏む度にひらりひらりと前に進む。C LINEの約37%軽量化は伊達ではない! 12速変速のギアはそこそこ斜度のキツイ坂でも立ちこぎすることなく登坂するのに十分! 小径車固有の重心に関する事情を理解・認識した上で乗るのであれば極上クラスの車体」と軽さに感動。
横浜店のミヤザキは普段はC LINEを愛用。「本当にBROMPTONなのか疑いたくなるほどの違い。漕ぎ出しが圧倒的に軽く、ギアに関してはC LINEと大差はないはずなのに走りが軽い。 フレームの剛性が高いおかげかレスポンスも良く、パワーロスが少ない。ホイールの性能も相乗してか、速度も落ちづらい。 純正のまま乗ってもいいが、カスタム次第でさらに化けそうな面白い一台。P LINE2台分の金額だけの価値はある」と評価。
フレームの素材が違うというだけではなく、最上位グレードにふさわしいパーツアッセンブルが施されたT LINEは、いずれのスタッフも、小径車というカテゴリーを超えた走りの軽快さ、レスポンスの良さを評価しています。
ニューバイクの情報なら
ワイズロードでゲット!
あなたが決める最新ホットバイクは、この中から見つかりましたか?
スポーツバイクデモに参加されたあなたも、そうでないあなたも、きっとこれからのバイクライフの伴侶となる一台があるはず!
これ以外にも、ワイズロードでは最新バイクとその情報を続々とご用意しております。
たくさんの新モデルの中からピッタリの一台を決めるお手伝いを、わたくし達がいたします!
お客様も試乗できるバイクデモ!
「スタッフが様々な新作バイクを乗って試す」イベントを開催し続けられたのは、スポーツバイクイベント「スポーツバイクデモ 2024 in 東京」との同時開催だから。
スポーツバイクデモとは弊社ワイ・インターナショナルが主催する、国内最大級のスポーツバイクイベントです。
ロードバイクなどの完成車のみならず、部品・用品・ウェアなど、最新モデルの試乗や展示を見ることができるスポーツバイク好きにはたまらない一日です。
これまで埼玉、大阪、松山で計20回の開催を経て好評の声をいただき、現在での東京・調布の味の素スタジアムにて開催へと至ります。
当日は天候にも恵まれ、なんと1300人以上にものぼるご来場者の方に、最新モデルをご体験いただきました!